シリーズ | 聖学院大学研究叢書9 |
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編著者 | 村松 晋 著 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 324 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 2014年03月 |
ISBN | 978-4-907113-07-0 C3010 |
定価 | 7,480円(10%税込) |
在庫 | あり |
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内容紹介
近現代日本の〈思想家〉と目される存在と向き合ってきた著者の関心は一貫して、対象とする思想家の「論理」とともに、その論理を通底する世界――思想家をしてそのような営みをなさしめた、精神の原器とも言うべきもの――に注がれてきた。「思想史」ではなく「精神史」を冠するのは、その実りとして本書があるからである。第一部「新渡戸・内村門下への一視角」では、前田多門、南原繁と坂口安吾、松田智雄を、第二部「キリスト教受容の諸相」では、地方の一小学校教師、波多野精一、氷上英廣、井上良雄を、第三部「『近代の超克』とカトリシズム」では、吉満義彦を論じている。
編著者プロフィール
村松 晋(むらまつ・すすむ)
1970年生まれ。長野市松代町出身。1993年3月埼玉大学教養学部歴史学コース卒業。2000年3月筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻修了、博士(文学)。東京都立航空工業高等専門学校、東京家政学院筑波女子大学各非常勤講師を経て、2004年4月聖学院大学人文学部日本文化学科専任講師。2008年4月同准教授。2013年4月より同教授。専攻は近代日本思想史・精神史。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第一部 新渡戸・内村門下への一視角
第一章 前田多門――新公民道の提唱
第二章 南原繁と坂口安吾――「堕落論」が問いかける世界
第三章 松田智雄の思想――歴史とプロテスタンティズム
第二部 キリスト教受容の諸相
第四章 昭和戦前期長野県のキリスト教をめぐる一考察――長野市柳町小学校の一教師の日記をとおして
第五章 波多野精一と敗戦
第六章 氷上英廣とキリスト教――敗戦直後の論考を中心に
第七章 井上良雄の信仰と〈実践〉――戦後日本キリスト教史への一視角
第三部 「近代の超克」とカトリシズム
第八章 吉満義彦の「近代批判」
第九章 吉満義彦の人間観――「近代の超克」と〈ヒューマニズム〉
第十章 時代の中の吉満義彦