シリーズ | 福祉の役わり・福祉のこころ4 |
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編著者 | 岸川洋治、柏木 昭 著 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 100 ページ |
製本 | 並製 |
発行日 | 2011年09月 |
ISBN | 978-4-915832-92-5 C0036 |
定価 | 770円(10%税込) |
在庫 | あり |
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内容紹介
「福祉の役わり・福祉のこころ」第4集。福祉の実践が「人間の尊厳、一人一人の生きがいが尊重される実践」となるためには、社会福祉にたずさわる者は、これからは新しいコミュニティの創造に取り組むべきなのではないでしょうか。横須賀基督教社会館館長の岸川洋治氏は「住民の力とコミュニティの形成」と題して、社会館の田浦の町におけるコミュニティセンターとしての意義を、日本の精神保健福祉に長年尽力し、聖学院大学総合研究所名誉教授・人間福祉スーパービジョンセンター顧問でもある柏木昭氏は「特別講義――私とソーシャルワーク」の中で、ソーシャルワークにかかわる自らの姿勢と、地域における「トポスの創出」とクライエントとの協働について語っています。
編著者プロフィール
岸川 洋治(きしかわ・ようじ)
社会福祉法人横須賀基督教社会館館長。 1947年生まれ。1969年明治学院大学社会福祉学科卒業。大学2年のころから横須賀基督教社会館でボランティア活動を始め、卒業後、社会館にコミュニティワーカーとして就職し、住民の地域活動を職員として協働で推進する。日本最初の「高齢者給食」や「田浦町たすけあいの会」が住民主体の活動として展開されるようになった。1998年4月西南女学院大学福祉学科教授に就任、2004年2月学長、4月学院長に就任。北九州市においてはボランティアとして地域活動に参加。2005年10月再び社会館常務理事として復帰し、2007年4月より館長。2008年4月北陸学院大学社会福祉学科教授、神奈川県立保健福祉大学大学院講師を兼ねる。
柏木 昭(かしわぎ・あきら)
聖学院大学総合研究所名誉教授。 1927年生まれ。1954年、ボストン大学スクール・オブ・ソーシャルワーク卒業(マスター・オブ・サイエンス)。1955―87年、国立精神衛生研究所、1988―98年、淑徳大学、1998年より聖学院大学。聖学院大学総合研究所人間福祉スーパービジョンセンター顧問。(社)日本精神保健福祉士学会名誉会長、日本社会福祉学会名誉会員、国立精神衛生研究所名誉研究員、日本デイケア学会理事長(2008年9月まで)、NPO法人けやき精神保健福祉会理事長(東京都杉並区)。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
住民の力とコミュニティの形成――住民のためではなくて住民と共に(岸川洋治)
田浦という地域について
横須賀基督教社会館について
田浦住民の活動
地域活動の萌芽――バザー委員と共に
一人ぐらし高齢者問題への取り組み――高齢者給食の開始
高齢者と地域福祉
「田浦町たすけあいの会」設立
これからの地域福祉
キリスト教社会館の新たなチャレンジ
◇対談◇ 岸川洋治 + 柏木 昭
コミュニティ存在としての福祉施設
特別講義――私とソーシャルワーク(柏木 昭)
私の歩み
ボストン留学のきっかけ/海軍兵学校での英語教育/
ソーシャル・ケースワークを学ぶ
ソーシャルワークとは何か
ソーシャルワークに特有の「場」/
地域に生きるソーシャルワーカー/
かかわり/アセスメントの課題/自己開示という技法/
ソーシャルワーカーの働く場――コミュニティとは何か/まとめ