ヴェーバー・トレルチ・イェリネック:ハイデルベルクにおけるアングロサクソン研究の伝統

編著者深井智朗、フリードリッヒ・ヴィルヘルム・グラーフ 編著
判型四六判
ページ数236 ページ
製本上製
発行日2001年12月
ISBN978-4-915832-45-1 C3010
定価3,960円(10%税込)
在庫あり

インターネットでのご購入はこちら

内容紹介

ヨーロッパ近代の問題を理解する際に欠かすことのできない文献としてヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』,トレルチ『近代世界の成立におけるプロテスタンティズムの意義』,イェリネック『人権宣言論争』がある.それらは,分野やアプローチは異なるものの,アングロサクソン世界に展開したプロテスタンティズムの意義に注目している.本書は,この主題で開催された国際シンポジウムの記録を編集したものである.

編著者プロフィール

深井 智明 (ふかい・ともあき)
1964年生まれ。アウクスブルク大学第一哲学部博士課程修了。哲学博士(アウクスブルク大学)。現在、聖学院大学総合研究所専任講師。

フリードリヒ・ヴィルヘルム・グラーフ  Friedrich Wilhelm Graf
1948年生まれ。ヴッパータール・、テュービンゲン、ミュンヘン大学にてプロテスタント神学、哲学、歴史学を学ぶ。ミュンヘン大学にてD・F・シュトラウスについての学位論文にて神学博士号を取得。ハンブルク防衛大学教授、アウクスブルク大学教授を経て、現在、ミュンヘン大学神学部教授。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

編者まえがき(深井智明)

  ハイデルベルクにおけるアングロサクソン研究の伝統
   ――G・イェリネック、M・ウェーバー、E・トレルチ(F・W・グラーフ)
  M・ヴェーバーのアングロサクソン研究(田中豊治)
  ハイデルベルクのイェリネック――人権学説における歴史的レーベンの力(阿久戸光晴)

  シンポジウムでのコメント 1(柳父圀近)
  シンポジウムでのコメント 2(梅津順一)

  ヴェーバー・テーゼとピューリタニズム――批判と反批判(梅津順一)
  近代ドイツとデモクラシー――イェリネックを中心に(初宿正典)