編著者 | 倉松功 著 |
---|---|
判型 | A5判 |
ページ数 | 251 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 1998年08月 |
ISBN | 978-4-915832-23-9 C3016 |
定価 | 5,280円(10%税込) |
在庫 | あり |
インターネットでのご購入はこちら
内容紹介
宗教改革者M. ルターの神学は戦後,ルター派神学者たちのナチスへの協力などの事実からも,多方面から批判されてきた.著者は,ルター批判の妥当性を承認しつつも,その神学思想を原資料から読み直し,時代状況のなかから再検討した.一方で,ルター神学の本質と構造を解明し,他方でその思想が,文化多元主義社会,人権の確立,デモクラシー社会の形成などの現代的課題にどのような有効性をもっているかを明らかにする.
編著者プロフィール
倉松 功(くらまつ・いさお)
1928年高知県生まれ。旧制高知高等学校(現高知大学)、旧制日本基督教神学専門学校(現東京神学大学)卒業。日本キリスト教団東京信濃町教会副牧師を経て、ハイデルベルク大学神学部留学。文学博士。東北学院大学学長、同教授。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第一部 ルター神学の本質と構造の再検討
1 ルターの十字架の神学――特にルター神学の本質・構造との関連において
2 ルターにおける敬虔
3 ルターとカルヴァンの義認論――ルターからの一考察
4 ルターにおける属性の共有(communicatio idiomatum)について
5 ルターにおける各個教会の自立と長老制
第二部 ルター神学の現代的展開
6 ルターのイスラム教批判――その姿勢と基準
7 ルターにおけるキリスト教リアリズム
8 ルターの人権論
9 ルター研究の現在
10 宗教と科学の対話――プロテスタントの場合