アメリカ史のアイロニー

編著者ラインホールド・ニーバー著、
大木英夫、深井智朗 訳
判型四六判
ページ数310 ページ
製本上製
発行日2002年06月
ISBN978-4-915832-44-4 C3016
定価4,180円(10%税込)
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内容紹介

アメリカは20 世紀の半ば,突如として,国民的経験も精神的準備もないままに世界史的勢力として台頭し,世界史の中に踊り出た.この「大国」アメリカはどこに向かうべきか.本書は,原書が1952 年に出版されているが,世界史的「大国」アメリカの問題を「権力の腐敗」の問題として鋭く抉り出し,アメリカを自己認識と責任意識へと導こうとする,現代の問題をも照射するアメリカ論の新訳である.付録として巻末にニーバーの「ユーモアと信仰」を所収.

編著者プロフィール

大木英夫 (おおき・ひでお)
1028年生まれ。1956年東京神学大学大学院卒。1960年ユニオン神学大学院(ニューヨーク)ドクターコース卒。Th. D.(神学博士)。組織神学・社会倫理学専攻。元東京神学大学学長。現在、学校法人聖学院理事長、聖学院大学総合研究所長。

深井智朗 (ふかい・ともあき)
1964年生まれ。アウクスブルク大学哲学部・社会学部博士課程修了。哲学博士(アウクスブルク大学)。現在、聖学院大学総合研究所助教授。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき
第一章 アメリカの状況におけるアイロニーの要素
第二章 イノセントな世界におけるイノセントな国
第三章 幸福、繁栄、そして徳
第四章 運命の支配者
第五章 ドクマに対する経験の勝利
第六章 国際的な階級闘争
第七章 アメリカの将来
第八章 アイロニーの意義

付録 ラインホールド・ニーバー「ユーモアと信仰」(大木英夫・塩谷直也共訳)
ラインホールド・ニーバー年譜