編著者 | ポール・ヘルム著、 松谷好明 訳 |
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判型 | 四六判 |
ページ数 | 197 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 2003年01月 |
ISBN | 978-4-915832-51-2 C0016 |
定価 | 3,300円(10%税込) |
在庫 | あり |
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内容紹介
宗教改革者カルヴァンの思想はヨーロッパ,イギリスなどにどのような影響を与えたのか.本書は,カルヴァンの影響がカルヴァン主義者たちによって変節されたとする最近のケンドールなどの研究に対してカルヴァンの著作に基づき批判し,カルヴァンの思想のイギリス・ピューリタンへの継承を跡づける.
編著者プロフィール
ポール・ヘルム (Paul Helm)
1940年イギリス・ランカシャーのブラックプール生まれ。オックスフォード大学ウースター・カレッジに学んだあと、1964―93年リヴァプール大学哲学部で教鞭を執る。1993―2000年ロンドン大学キングズ・カレッジの歴史・宗教哲学教授を務め、2001年秋からカナダのヴァンクーヴァーにあるリージェント・カレッジのJ. I. パッカー記念・哲学的神学講座を担当。
松谷好明 (まつたに・よしあき)
一橋大学社会学部卒。神戸改革派神学校に学んだ後(3年中退)、英国トリニティカレッジ・ブリストル神学校ならびにブリストル大学大学院(Dip.Th.)に学ぶ。日本キリスト教会牧師(無任所)、聖学院大学総合研究所特任助教授(ピューリタニズム研究室長)。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
日本語版への序文
序文
第一章 序論 新しいカルヴァンか
1.解釈の伝統
2.新しい提案
3.諸問題
4.議論の筋道
第二章 カルヴァンの立場
1.キリストの死の意味
2.信仰と確信
3.まとめ
第三章 キリストの死と執り成し
1.キリストの御業についてのカルヴァンの見解
2.目新しい見解か
3.カルヴァンは実際にどう言っているか
4.「すべての人」が出てくる箇所
5.ケンドールの立場の含み
6.まとめ
第四章 キリスト者の回心
1.回心における意志
2.恵みへの準備
3.律法の説教
4.まとめ
第五章 行いによる救いか
1.最も重大な非難
2.受け入れ可能な代案か
3.まとめ
訳者による解説