編著者 | 平山正実 著 |
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判型 | 四六判 |
ページ数 | 252 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 2006年02月 |
ISBN | 978-4-915832-62-8 C3011 |
定価 | 2,420円(10%税込) |
在庫 | 品薄 |
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内容紹介
人生の途上で人はさまざまな精神的危機に遭遇する.配偶者,子どもなど愛する人々との離別あるいは死別,財産や名誉,地位,役割などの喪失,病気や障害,あるいは死への直面である.人はどのようにその危機を受け止め,生き方を創造できるのか.モリス・シュワルツ,キューブラー・ロス,宮沢賢治,ポール・トゥルニエなどのライフヒストリーをたどる.
編著者プロフィール
平山 正実(ひらやま・まさみ)
横浜市立大学医学部卒業。東京都教職員互助会三楽病院に勤務。自治医科大学にて研究・教育・診療に従事。東洋英和女学院大学人間科学部教授を経て、聖学院大学大学院人間福祉学研究科教授。北千住旭クリニック院長(精神科医)。医学博士、精神保健指定医。聖学院大学総合研究所客員教授として「カウンセリング研究センター」を設立、カウンセリング研究センター長。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第Ⅰ部 死と向き合う
対象喪失と障害受容――モリス・シュワルツの生き方から学ぶ
臨終場面における人間像――文学作品から考える
安楽な死か尊厳ある死か――末期患者の生と死を問う
キューブラー・ロスの死生観――義人ヨブとの比較
第Ⅱ部 悲しみを乗り越える
宮沢賢治の悲嘆体験と立ち直りの過程について――妹トシの死との関連において
治癒的契機としての夢――ポール・トゥルニエの夢理解を中心として
悲嘆体験者にどうかかわるか――エドヴァルド・ムンクの自立の過程を通して考える
第Ⅲ部 悩みから学ぶ
泉鏡花と太宰治――母親の喪失体験に対する態度の相違
ジム・ジョーンズ(人民寺院教祖)における“狂気”と“死”
マルティン・ルター――その宗教心理と宗教精神病理