医療と福祉における市場の役割と限界:イギリスの経験と日本の課題

シリーズ聖学院大学研究叢書4
編著者郡司篤晃 編著
判型A5判
ページ数199 ページ
製本上製
発行日2004年03月
ISBN978-4-915832-56-7 C3033
定価5,500円(10%税込)
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内容紹介

イデオロギーの対立が消滅して,グローバリゼーションが進行し,あらゆる場面で経済競争が激化している.医療・福祉などの社会保障の分野でも例外ではない.そのサービスの質と平等を確保しつつ,いかにそれらのシステムを効率化していけるかが各国で模索されている.本書は,この重要な主題を論じたものである.

編著者プロフィール

郡司 篤晃(ぐんじ・あつあき)
1937年生まれ。東京大学医学部卒,同大学院卒。医学博士。東京女子医科大学日本心臓血圧研究所研究部を経て1975年に厚生省入省,その後医務局総務課,環境庁,鹿児島県衛生部長,厚生省生物製剤課長,健康増進栄養課長を歴任。1985年より東京大学医学部保健管理学教授。聖学院大学政治経済学部コミュニティ政策学科教授。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第1部 シンポジウム「医療と福祉における市場の役割とその限界」
  1.イギリスの新しい医療政策と福祉政策:市場の役割の変化(ハワード・グレナスター)
  2.国家と市場と福祉(ジュリアン・ルグラン)
  3.最良の質と価値のための介入:イギリスにおける社会的ケア市場(マーティン・ナップ)

第2部 ディスカッション「日本の医療と福祉における市場の役割とその限界」
  1.日本における福祉国家と市場(武川正吾)
  2.日本における医療準市場の分析(郡司篤晃)
  3.日本の介護保険制度をめぐる争点と政策的論議(八代尚宏)