シリーズ | スピリチュアルケアを学ぶ5 |
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編著者 | 窪寺俊之 編著 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 222 ページ |
製本 | 並製 |
発行日 | 2014年11月 |
ISBN | 978-4-907113-10-0 C0311 |
定価 | 2,530円(10%税込) |
在庫 | あり |
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内容紹介
第Ⅰ部には個別の人格による生のいとなみへの深い理解と共助、愛に基づくホスピスケアの諸実践が報告されている。山形謙二「新しい人生の希望――ホスピス医療の現場から」、山崎章郎「ホスピスケアの目指すもの――ケアタウン小平の取り組み」、川越厚「在宅ホスピスケアと医の原点」。
第Ⅱ部には小森英明「スピリチュアリティの架橋可能性をめぐって」、窪寺俊之「スピリチュアルアセスメントとしてのヒストリー法――「信望愛」法の可能性」の2論文を所収。
編著者プロフィール
阿久戸光晴 (あくど・みつはる)
学校法人聖学院理事長兼院長。聖学院大学教授。聖学院大学総合研究所副所長・所長代行。
1951年生まれ。一橋大学社会学部・法学部卒。住友化学工業株式会社勤務を経て、東京神学大学博士課程前期修了後、米国エモリー大学神学部大学院ほかに学ぶ。その傍ら聖学院大学および聖学院アトランタ国際学校開設業務を担当。その後、聖学院大学宗教主任兼助教授、教授、聖学院大学学長を経て現職。その他、日本聖書協会新翻訳事業検討委員、荒川区不正防止委員会委員長など。
山形謙二(やまがた・けんじ)
神戸アドベンチスト病院院長。
1946年生まれ。1972年東京大学理学部卒。1976年米国ロマリンダ大学医学部卒、同大学メディカルセンターにて内科専門医課程修了。米国カリフォルニア州サンバナディノ郡上級公衆衛生官(Senior Public Health Officer)を務めた後、1981年神戸アドベンチスト病院内科医長。1992年同病院に兵庫県下初のホスピス病棟を開設。1995年同病院副院長・内科部長。2001年より現職。米国ホスピス緩和医療学専門医、米国ホスピス緩和医療学会会員、日本緩和医療学会暫定指導医、日本スピリチュアルケア学会評議員、日本ホスピス在宅ケア研究会評議員、兵庫緩和ケア研究会世話人、など。
山崎章郎(やまざき・ふみお)
在宅診療専門診療所ケアタウン小平クリニック院長。聖ヨハネホスピスケア研究所所長。
1947年福島県生まれ。1975年千葉大学卒業、同大学病院第一外科、1984年より千葉県八日市場市(現匝瑳市)市民病院消化器科医長、1991年より聖ヨハネ会桜町病院ホスピス科部長を経て、2005年より在宅診療専門診療所ケアタウン小平クリニック院長。日本ホスピス緩和ケア協会理事、日本死の臨床研究会事務局長など。
川越 厚(かわごえ・こう)
医療法人社団パリアン理事長、クリニック川越院長。
1947年山口県生まれ。1973年東京大学医学部卒業。茨城県立中央病院産婦人科医長、東京大学講師、白十字診療所在宅ホスピス部長を経て、1994年より6年間、賛育会病院長を務め、退職。2000年6月クリニック開業、在宅ケア支援グループ・パリアン設立。2007年厚生科学審議会科学技術部会委員。2010年第6回ヘルシーソサイエティ賞受賞。2010年厚生労働省がん対策推進協議会委員。
小森英明(こもり・ひであき)
作家。浄土真宗僧侶(真宗高田派)。武蔵野大学仏教文化研究所研究員。東京看とり人プロジェクト(TMP)副プロデューサー。
1962年生まれ。1989年東洋大学大学院文学研究科博士前期課程修了。文学修士(仏教学)。1992年真宗高田派得度、1994年同権中僧都授位。1997年より2年間、日本カウンセリングアカデミー(本科)にて國分康孝よりカウンセリングを学ぶ。1996年までサラリーマン生活を経験、1998年より医療系専門学校(救急救命士ならびに理学療法士養成)および福祉系専門学校(介護福祉士)にて死生学と生命倫理学を担当する。2007年より武蔵野大学仏教文化研究所研究員。2011年震災の年、「東京看とり人プロジェクト(TMP)」の立ち上げに参画、スピリチュアルケアの人材育成に携わる。日本スピリチュアルケア学会指導臨床会員、日本ことわざ文化学会理事、大学非常勤講師。
窪寺 俊之(くぼてら・としゆき)
聖学院大学人間福祉学部教授(こども心理学科長)、聖学院大学大学院教授。
1939年生まれ。博士(人間科学、大阪大学)。埼玉大学卒業(教育学部)、東京都立大学大学院(臨床心理学)に学ぶ。米国エモリー大学神学部卒(神学)、コロンビア神学大学大学院卒(牧会学)。米国リッチモンド記念病院(ヴァージニア州)と淀川キリスト病院(大阪市)でチャプレン(病院付牧師)。イーストベイ・フリーメソジスト教会牧師(米国、 サンフランシスコ市)。関西学院大学神学部教授を経て現職。日本臨床死生学会常任理事、スピリチュアルケア学会常任理事、日本神学会会員、日本福音主義神学会会員、実践神学の会会員、日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団評議員。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
はじめに (阿久戸光晴)
第Ⅰ部
新しい人生の希望――ホスピス医療の現場から (山形謙二)
態度価値とスピリチュアルケア/死の受容と別れのとき
ホスピスケアの目指すもの――ケアタウン小平の取り組み (山崎章郎)
はじめに/スピリチュアリティとは何なのか/スピリチュアルケアの実際/在宅ケアへ
在宅ホスピスケアと医の原点 (川越 厚)
はじめに/在宅での看取り/ホスピスケアと緩和ケアの違い/スピリチュアルとは/
スピリチュアルペインの実際/私たちが目指す医療
第Ⅱ部
スピリチュアリティの架橋可能性をめぐって (小森英明)
一 はじめに/二 スピリチュアリティとその定義/三 スピリチュアリティ研究の困難さ/
四 原理面での架橋可能性/五 臨床面での架橋可能性/六 おわりに
スピリチュアルアセスメントとしてのヒストリー法――「信望愛」法の可能性 (窪寺俊之)
一 はじめに/二 「信望愛」法の紹介/三 「信望愛」法の実際/四 むすび
あとがき (窪寺俊之)