編著者 | ラインホールド・ニーバー 著、 髙橋義文・柳田洋夫 訳 |
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判型 | A5判 |
ページ数 | 402 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 2017年03月 |
ISBN | 978-4-907113-22-3 C3010 |
定価 | 4,070円(10%税込) |
在庫 | あり |
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内容紹介
Reinhold Niebuhr, The Nature and Destiny of Man, Vol. II: Human Destiny (New York: Charles Scribner’s Sons, 1943)の全訳。
ニーバーの代表作の本邦初訳。歴史の本質的性格とその意味を、古代から近代に至るさまざまな思想と対話しつつ、キリスト教の視点に立って新たな解釈を試みている。歴史の限界をえぐり出すとともに、それを超える意味に目を向けながら、キリスト教的歴史観の現代における意義を訴える。
編著者プロフィール
ラインホールド・ニーバー (1892-1971)
人間と歴史の問題に取り組んだ、20世紀アメリカを代表する神学者、社会倫理学者。冷戦期アメリカの政策に関与した現実主義的政治思想家でもある。ミズーリ州セントルイス郊外に生まれ、イーデン神学校とイェール大学大学院に学ぶ。デトロイトのベセル福音教会牧師を経て、ニューヨークのユニオン神学大学院教授。著書に、『人間の本性と運命』(本書はこの第二巻)、『道徳的人間と非道徳的社会』、『光の子と闇の子』、『アメリカ史のアイロニー』などがある。
髙橋義文 (たかはし・よしぶみ)
1943年生まれ。ローマリンダ大学人文学部卒、アンドリューズ大学大学院修士課程修了。東京神学大学大学院修士課程および博士課程修了。神学博士(東京神学大学)。三育学院短期大学教授・学長、エモリー大学神学大学院客員研究員、聖学院大学大学院教授・同大学総合研究所長を経て、現在、聖学院大学大学院客員教授。
〔著書〕『キリスト教を理解する』、『ラインホールド・ニーバーの歴史神学』、『ニーバーとリベラリズム』、『パウル・ティリッヒ研究』(共著)。
〔訳書〕C・C・ブラウン『ニーバーとその時代』、J・ウィッテ『自由と家族の法的基礎』(共監・共訳)、A・E・マクグラス『アリスター・E・マクグラス宗教教育を語る』、W・パネンベルク『キリスト教社会倫理』、『現代に生きる教会の使命』(共訳)、R・ニーバー『ソーシャルワークを支える宗教の視点』(共訳)ほか。
柳田洋夫 (やなぎだ・ひろお)
1967年生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学)修士課程修了。同博士課程中退。東京神学大学大学院博士課程前期修了。聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科後期博士課程修了。博士(学術)。現在、聖学院大学人文学部日本文化学科准教授、人文学部チャプレン。
〔訳書〕C・E・ガントン『説教によるキリスト教教理』、A・E・マクグラス『歴史のイエスと信仰のキリスト』。
〔論文〕「山路愛山における『共同生活』概念について」、「リチャード・ニーバーの責任倫理と日本人」、「なぜ日本に文化の神学が必要なのか――内村鑑三の文明論を中心に」、「関東大震災と説教者――植村正久と内村鑑三に即して」、「小山鼎浦の宗教思想」ほか。
目次
第1章 人間の運命と歴史
第2章 生と歴史の意味――その開示と成就
第3章 歴史の可能性と限界
第4章 知恵と恵みと力(歴史の成就)
第5章 恵みと傲慢との葛藤
第6章 近代文化における人間の運命をめぐる論争――ルネサンス
第7章 近代文化における人間の運命をめぐる論争――宗教改革
第8章 真理を持っているが、持っていない
第9章 神の国と正義を求める闘い
第10章 歴史の終わり