編著者 | 標 宣男 著 |
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判型 | A5判 |
ページ数 | 366 ページ |
製本 | 並製 |
発行日 | 2021年12月 |
ISBN | 978-4-909891-09-9 C0036 |
定価 | 3,850円(10%税込) |
在庫 | あり |
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内容紹介
極度に専門化した現代科学技術社会において、一般人はどのように「専門家の領域」と付き合っていけばよいのか。科学技術の持つ「リスク」(「危険の大きさ」と「不確実性の度合い」を含意する)を社会的にどのように認知すればよいか、また、その科学技術を社会的に許容すべきかどうかについて、考える重要な手掛かりを与えてくれる一書。
編著者プロフィール
標 宣男(しめぎ・のぶお)
1943年山梨県生まれ。1969年東京工業大学理工学研究科修士課程修了、工学博士(東京大学)。日立製作所中央研究所研究員、原子力工学試験センター主任研究員を経て、1988年聖学院大学政治経済学部助教授、1992年同教授、政治経済学部長、聖学院大学副学長を歴任、2014年3月聖学院大学定年退職。2012年より2019年まで学校法人聖学院理事。現在、聖学院大学名誉教授。専攻(安全学、リスク論、エネルギー論)
〔著訳書〕『α-FLOWによる熱と流れのシミュレーション』(共編著、朝倉書店)、『数値流体力学――複雑流れのモデルと数値解析』(共著、朝倉書店)、W. パネンベルク『自然と神――自然の神学に向けて』(共訳、教文館)、『科学史の中のキリスト教――自然の法からカオス理論まで』(教文館)、『託せられた賜物――続・若い魂の養いに』(共編著、キリスト新聞社)ほか。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第I部 安全性と現代社会
1章 エネルギー問題の源流――鯰と黒船
2章 リスクと情報
補論A:コロナ禍のもと、そのリスクを考える
第II部 現代社会における事故と安全
3章 ヒューマンファクター――組織事故論的考察
4章 原子力発電所の安全性
第III部 リスク認知の諸相
5章 低線量放射線被ばく――リスク認知の位相
6章 日本社会とBSEリスク
7章 「ハザード- 障害(H-h)」関係と「予防原則」