シリーズ | 臨床死生学研究叢書3 |
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編著者 | 平山正実 編著 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 300 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 2012年02月 |
ISBN | 978-4-915832-91-8 C3311 |
定価 | 4,400円(10%税込) |
在庫 | あり |
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内容紹介
本書は実際にさまざまな現場で働く人々にとって、「生と死の教育」がなぜ必要なのか、また、その教育をどのように行ったらよいのかといった課題に答えるために編まれたものである。第Ⅲ部「大学における死生学教育の展開」には、日本や英米の死生学の歴史や定義、臨床死生学の位置づけ、死生学を教える対象と内容、範囲などが記されている。「生と死の教育」という学問の基本的枠組みを知ることができる。
編著者プロフィール
平山 正実(ひらやま・まさみ)
1938年生まれ。横浜市立大学医学部卒業。自治医科大学助教授(精神医学)、東洋英和女学院大学大学院教授(死生学、精神医学)を経て、現在、聖学院大学総合研究所・大学院(人間福祉学科)教授、北千住旭クリニック精神科医。医学博士、精神保健指定医。
白土 辰子(しあつち・たつこ)
1940年生まれ。日本大学医学部卒業。麻酔科医としてペインクリニックでがん性疼痛の治療を通して緩和ケアに関わるようになった。日本大学講師(医学部麻酔科勤務)、東洋英和女学院大学人間科学部教授、日本大学客員教授を経て、現在、日本大学医学部付属板橋病院緩和ケアチームにて非常勤講師。医学博士。
田中 久美子(たなか・くみこ)
1978年生まれ。東洋英和女学院大学大学院修士課程(人間科学専攻)修了。執筆当時、あいち小児保健医療総合センターにてチャイルドライフ担当保育士。Hospital Play Specialist Japan取得。
三輪 久美子(みわ・くみこ)
1961年生まれ。日本女子大学大学院人間社会研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(社会福祉学)。日本女子大学人間社会学部非常勤講師。洗足こども短期大学非常勤講師。NPO法人グリーフケア・サポートプラザ理事。
窪寺 俊之(くぼでら・としゆき)
1939年生まれ。埼玉大学卒業(教育学部)、東京都立大学大学院(臨床心理学)に学ぶ。米国エモリー大学神学部卒(神学)、コロンビア神学大学大学院卒(牧会学)。米国リッチモンド記念病院(ヴァージニア州)と淀川キリスト病院(大阪市)でチャプレン(病院付牧師)。イーストベイ・フリーメソジスト教会牧師(米国、 サンフランシスコ市)。関西学院大学神学部教授を経て、現在、聖学院大学大学院教授(スピリチュアルケア学)。博士(人間科学、大阪大学)。日本臨床死生学会理事、スピリチュアルケア学会理事、日本神学会会員、日本福音主義神学会会員、実践神学の会会員、日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団評議員。
竹渕 香織(たけぶち・かおり)
1973年生まれ。聖学院大学基礎総合教育部助教、聖学院大学学生相談室室長補佐・カウンセラー。自由学園最高学部非常勤講師。臨床心理士、臨床発達心理士。
山崎 浩司(やまざき・ひろし)
1970年生まれ。信州大学医学部准教授。元・東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣死生学講座特任講師。専門は死生学、医療社会学、質的研究。京都大学博士(人間・環境学)。
小高 康正(こたか・やすまさ)
1950年生まれ。長野大学企業情報学部教授。近代ドイツ文学専攻。メルヒェン研究。文学的死生学研究。
中村 鈴子(なかむら・すずこ)
1949年生まれ。国立久留米病院附属看護学校卒業、青山学院大学文学部教育学科卒業。東洋英和女学院大学大学院人間科学研究科(死生学専攻)博士課程満期退学。国立がんセンター、国立国際医療センター附属看護学校に勤務し、国立西群馬病院附属看護学校、国立東京医療センター附属東が丘看護助産看護学校教育主事、国立病院機構千葉医療センター附属千葉看護学校副学校長を経て、現在、活水女子大学看護学部准教授(看護倫理、小児看護学、緩和ケア)。
金子 晴勇(かねこ・はるお)
1932年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。前、聖学院大学大学院教授。文学博士(京都大学)。聖学院大学総合研究所名誉教授。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
Ⅰ 臨床にみる生と死
がん患者の身体と心の痛み――緩和ケア理解を深めるために (白土辰子)
入院している子どもの生と死――遊びをとおした支援の現場から (田中久美子)
子どもの病と死をめぐる親の経験――小児がんで子どもを亡くした親の語りから (三輪久美子)
Ⅱ 援助者と「生と死の教育」
死の臨床に携わる援助者のための死生観 (窪寺俊之)
大学生の生と死のとらえ方――学生相談室で出会う「死」とグリーフカウンセリング、そして「生」へ (竹渕香織)
自死遺族に対する悲嘆支援者の心得 (平山正実)
Ⅲ 「生と死の教育」の試み
大学における死生学教育の展開――英米と日本、現状と展望 (山崎浩司)
大学生の生と死の教育――文学によるデス・エデュケーションの試み (小高康正)
看護基礎教育における「死生学教育」 (中村鈴子)
ルターにおける生と死の教育 (金子晴勇)