編著者 | 古屋安雄、倉松 功、近藤勝彦、阿久戸光晴 編 |
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判型 | A5判 |
ページ数 | 702 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 2006年08月 |
ISBN | 978-4-915832-67-3 C3016 |
定価 | 8,800円(10%税込) |
在庫 | あり |
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内容紹介
本書は,大木教授の影響の広がりとその影響の強さが物語られているだけでなく,ここには領域を越えた対話を生み出すひとつの思想空間が形成されていることが提示されている.内容は,第Ⅰ部 組織神学とその周辺,第Ⅱ部 聖書神学,第Ⅲ部 歴史と神学,第Ⅳ部 社会と思想,第Ⅴ部 文学と神学,の五部構成.執筆陣の専門分野は,神学にとどまらず,文学,政治学,法学,経済史,など多彩である.
編著者プロフィール
古屋安雄 (ふるや・やすお)
1926年生まれ。東京神学大学、サンフランシスコ、プリンストン神学大学院、チュービンゲン大学で学び、Th. D., 1959年から97年まで国際基督教大学で教え、その名誉教授とICU協会名誉牧師。99年から聖学院大学大学院教授、アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科長。大木英夫との共著『日本の神学』(1989)。
倉松 功 (くらまつ・いさお)
1928年高知県で生まれる。旧制高知高等学校(現高知大学)、旧制日本基督教神学専門学校(現東京神学大学)卒。ハイデルベルク大学神学部留学。文学博士。日本基督教団東京信濃町教会伝道師、東北学院大学教授、東北学院大学学長を経て、現在、東北学院学院長。日本ルター学会前理事長、日本基督教学会前理事長。
近藤勝彦 (こんどう・かつひこ)
東京神学大学教授。1966年、東京大学文学部卒業、1970年、東京神学大学大学院修士課程修了。1977年、テュービンゲン大学にて神学博士号を取得。日本基督教団小岩教会、ベテル教会の牧師を経て1986年より現職。聖学院大学宗教センター所長(2003年まで)、その後聖学院大学大学院特任教授を兼務。鳥居坂協会協力牧師。
阿久戸光晴 (あくど・みつはる)
1951年生まれ。一橋大学社会学部・法学部卒。住友化学工業株式会社勤務を経て、東京神学大学博士課程前期修了後、米国エモリー大学神学部大学院ほか。その傍ら聖学院大学及び聖学院アトランタ国際学校開設業務を担当。その後聖学院大学宗教主任兼教授を経て、現在、聖学院大学学長。その他、キリスト教文化学会理事長、荒川区不正防止委員会委員長代理など。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
Ⅰ 組織神学とその周辺
「場所論的神学」序説 (八木誠一)
神の名の問題――比較宗教学視点からの (横手征彦)
伝道黙想論――日本伝道論序説 (山口隆康) ほか
Ⅱ 歴史と神学
東京はエルサレムといかなる関係をもっているのか (パトリック・グレイ/矢野和江訳)
ルターの義認論とその射程 (倉松 功)
カルヴァンの「聖霊とキリスト者の生活」論 (I・ジョン・ヘッセリンク/矢野和江訳) ほか
Ⅲ 社会と思想
「近代精神の父・キケロ」について考える
――ルネサンス・宗教改革・市民革命とのかかわりで (田中 浩)
トリニティ・ホールの反逆者たち (グレイアム・ハウズ/矢野和江訳)
なぜヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿はベネディクト十六世になったのか
――プロテスタント的な視点から見た新教皇 (フリードリヒ・ヴィルヘルム・グラーフ/佐藤貴史) ほか
Ⅳ 文学と神学
植村正久における文学と信仰 (鵜沼裕子)
文学とキリスト教――果たしてアポリアか (山形和美)
日本古典文学に見られる魂観について――〈魂〉考 その二 (標 宮子) ほか