編著者 | 鵜沼裕子 著 |
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判型 | A5判 |
ページ数 | 186 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 2000年03月 |
ISBN | 978-4-915832-32-1 C3016 |
定価 | 3,960円(10%税込) |
在庫 | 品切れ |
内容紹介
近代日本のキリスト教に関する研究の主要な関心は,これまで主として「近代化」という国家的課題の中で,キリスト教が果たしてきた開明的役割を明らかにすることであり,政治・社会との関わりに重点がおかれてきた.本書では,これまでの研究を踏まえつつ,近代日本における代表的キリスト者である,植村正久,内村鑑三,新渡戸稲造,三谷隆正,賀川豊彦を取り上げ,かれらの信仰を内在的に理解し,その信仰と倫理の実像を描く.
編著者プロフィール
鵜沼 裕子(うぬま・ひろこ)
1934年生まれ。日本キリスト教史、倫理学専攻、文学修士(東京大学)。聖学院大学教授。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序章――問題の所在と研究の視点
第一章 植村正久の世界――伝統と信仰をめぐって
第二章 内村鑑三における宗教的寛容について
第三章 日本人キリスト者の死生観――内村鑑三を中心に
第四章 新渡戸稲造の信仰――その神秘主義的宗教観をめぐって
第五章 三谷隆正――その信仰と思想に関する一考察
第六章 賀川豊彦試論――その信の世界を中心に
終章――身体性と精神性――逢坂元吉郎の思想をめぐって