イングランド・ピューリタニズム研究

編著者松谷好明 著
判型A5判
ページ数430 ページ
製本上製
発行日2007年03月
ISBN978-4-915832-70-3 C3022
定価8,800円(10%税込)
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内容紹介

イギリスに起こり,アメリカへと展開したピューリタニズムは明治期から日本の文学・思想に多大な影響を与えてきているが,一方でまちがった理解によりゆがんだピューリタニズム像も描かれてきた.本書は,ピューリタンたちの生み出した第一次資料にあたって歴史資料に則ったピューリタン像を描くとともに,ピューリタニズムを世界史的動向の中で捉え,歴史を変革し,形成する普遍的原理としてのピューリタニズムを評価しなおすものである.

編著者プロフィール

松谷好明 (まつたに・よしあき)
一橋大学社会学部卒。神戸改革派神学校に学んだ後(3年中退)、英国トリニティカレッジ・ブリストル神学校ならびにブリストル大学大学院(Dip.Th.)に学ぶ。Ph.D.(聖学院大学)。聖学院大学総合研究所特任助教授(ピューリタニズム研究室長)。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第Ⅰ部 ピューリタニズムの諸相
 第一章 ピューリタニズムの父、トマス・カートライト――その歴史神学的研究の課題
 第二章 サバタリアニズム(安息日厳守主義)の現代的意義
 第三章 ピューリタニズムにおける結婚と離婚の教会法的規定
 第四章 ウェストミンスター信仰告白の歴史的、教理的注解序説

第Ⅱ部 ピューリタニズムにおける教会政治論
 第五章 一七世紀における教会政治論論争――ウェストミンスター教会政治規程およびサヴォイ綱領のテキストとコンテキストを中心に
 第六章 長老派と会衆派による「合意項目」――二本の木は一本の木とされた!?
 第七章 ウェスレー/メソジズムと長老主義――キング卿『原始教会考』の役割――「ウェスレーとメソジズムは長老主義である」と言われる所以

巻末折込資料
 1   トマス・カートライト年譜
 2~5 トマス・カートライト『キリスト教論』の構造