編著者 | 酒井文夫 著 |
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判型 | A5判 |
ページ数 | 462 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 1994年03月 |
ISBN | 978-4-915832-07-9 C3032 |
定価 | 8,757円(10%税込) |
在庫 | 品切れ |
内容紹介
近代デモクラシーの基盤にある違憲審査制と,近代人権概念の根幹にある「信教の自由」の欧米各国における成立過程を歴史的にたどり,日本の明治憲法と日本国憲法を比較考察する.
編著者プロフィール
酒井 文夫(さかい・ふみお)
1920年愛知県豊橋市に生まれる。旧制山形高等学校文科甲類を経て,1944年東京帝国大学法学部政治学科を卒業した。2年間,軍務に服した。大学卒業後,一時期,民間企業に勤務したが,その後,常葉学園大学(静岡市)教授となり,憲法・政治思想史の講義を担当した。1988年,聖学院大学の創設と同時に着任し,憲法・比較憲法の講義を担当して,今日に至る。また,大学の研究機関である総合研究所が主宰した「デモクラシーの研究」においては,研究代表を務めた。日本公法学会,比較法学会,全国憲法研究会その他学会の会員。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序章
第一部 欧米・日本の違憲審査制の比較
第一章 欧米の違憲審査制の成立と特質――憲法思想史的考察
第二章 司法権の意義と日本の違憲審査制の機能――比較憲法的考察
第三章 違憲審査制における自制理論
第四章 憲法判断回避の準則と統治行為論
第五章 デモクラシーと法制度――違憲審査制を視座の中心として
第六章 日本国憲法における「法の支配」
第二部 国家と宗教・思想――基本的人権の考察
第七章 欧米における「国家と宗教」――信教の自由と政教分離の考察
第八章 明治憲法と信教の自由
第九章 明治国家における教育と宗教
第一〇章 「国体」と憲法学説――美濃部達吉を視座の中心として
第一一章 明治憲法と美濃部達吉の思想
第一二章 滝川幸辰の刑法思想と京大事件――「学問の自由」とは何か
あとがき