マーティン・ルーサー・キング・ジュニア:そのキリスト教と民主主義

編著者森田美千代 著
判型A5判
ページ数208 ページ
製本上製
発行日2020年12月
ISBN978-4-909891-07-5 C1016
定価2,970円(10%税込)
在庫あり

内容紹介

本書は、キングの著書・演説・説教・書簡を緻密に読み込むことにより、キングの「夢」、その思想と運動が、「キリスト教の伝統」と「アメリカ独立宣言やアメリカ憲法に述べられている民主主義の伝統」に深く根差していることを浮かび上がらせている。
また、文学ではなく思想の面において、リリアン・E.スミスを考察の対象としたのは、本書が本邦初である。キングがスミスを高く評価していたことを明らかにしている。

編著者プロフィール

森田美千代 (もりた・みちよ)
1946 年生まれ。国際基督教大学大学院修士課程教育研究科修了(教育学修士)。ドルー大学神学部Master of Theological Studies 修了(神学修士)。ドルー大学大学院博士課程アメリカの宗教と文化専攻修了(Ph. D.)。現在,聖学院大学総合研究所教授。
〔著書〕Horace Bushnell on Women in Nineteenth-Century America(University Press of America).『ブッシュネル「キリスト教養育」の成立過程研究』(日本キリスト教団出版局),『人間の生と教育』(創言社)ほか。
〔訳書〕 ホーレス・ブッシュネル『キリスト教養育』(教文館),『理想の大学』(創言社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序章
第1章 「ブラウン判決」とリリアン・E.スミス
     ――『今こそその時』を中心にして――
第2章 ローザ・パークス
     ――パークスの個人史とキングの思想や運動との交錯を見据えて――
第3章 「第1回モンゴメリー改良協会大衆集会演説」とモンゴメリー・バス・ボイコット運動
第4章 バーミングハム運動とキングの「バーミングハム獄中書簡」
     ――白人聖職者たちの声明との対決を通して――
第5章 ワシントン大行進と「私は夢をもつ」演説
第6章 キングの「夢」演説と説教
     ――その「夢」はキリスト教と民主主義に深く根差している――
第7章 セルマ行進とその終結演説
終章

附章 書評