若松賤子の生涯とその文芸:女性、子どもへの愛に生きて

編著者宮本 沙代 著
判型A5判
ページ数432 ページ
製本並製
発行日2025年01月
ISBN978-4-909891-17-4 C0095
定価4,400円(10%税込)
在庫あり

2025年1月発売開始予定

内容紹介

「明治」という新しい文化と思想が押し寄せた時代に、女流作家・翻訳家として輝いた若松賤子。会津藩士の娘として生まれ、ミッションスクールで学び育った彼女がたどり着いた文芸、そして心にとめた神の恵みを、その成長過程をたどりつつ明らかにする。

名前に込められた、数奇な運命と、会津のキリスト者としての矜持を、作品の中に見出していく。

編著者プロフィール

宮本沙代(みやもと・さよ)
1967年、関西学院大学文学部日本文学科卒業
1969年、関西学院大学大学院文学研究科修士課程修了
1986年、嘉悦女子中学高等学校国語科教諭
1999-2010年、聖学院女子中学高等学校国語科教諭
大木英夫先生主催の研究会に参加し、ライフワークとして若松賤子の研究を行う。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

第Ⅰ部 若松賤子の生涯
  一 人間の「罪」
  二 女性宣教師キダーとの出会い
  三 自立
  四 「花嫁のベール」
  五 「大日本帝国憲法」と「天賦人権論」の対立 
  六 若松賤子の死
  七 若松賤子に影響を与えた人々
  八 その後の巌本善治と明治女学校

第Ⅱ部 若松賤子の作品
  はじめに 
  一 第一期 詩の翻訳、創作
  二 第二期 長編の翻訳、翻案の時期
  三 第三期 創作

第Ⅲ部 若松賤子の生きた時代――幕末から明治にかけて
  一 明治政府
  二 森有礼と大日本帝国憲法、学校教育
  三 会津のキリスト者