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哲学・思想
トレルチとドイツ文化プロテスタンティズム
マックス・ヴェーバーと並び,19 世紀から20 世紀にかけてのドイツの文化科学,とくに歴史学,また神学思想において大きな足跡を残した,エルンスト・トレルチの思想を,文化史の観点から再評価し,現代における意義を論ずる意欲的な論考.著者は,ミュンヘン大学プロテスタント神学部教授であり,1999 年度の「ライプニッツ賞」を受けた気鋭の研究者である. -
日本のキリスト教
日本の将来とキリスト教
日本の近代化(西洋化)の問題は,西洋の技術・学問は受け入れたが,その根底にある「キリスト教」を排除して受け入れたことである.アジアで近代化を成しとげ,経済的に成長したにもかかわらず,「キリスト教ぬき」の成長・発展は大きな問題を生じさせてきた.著者は以上の認識から,現代日本の問題の根底にある西洋受容の「ねじれ」を,アメリカ,ヨーロッパなど との比較において指摘し,21 世紀における日本の課題を明らかにする. -
リンゼイ著作シリーズ
オックスフォード・チャペル講話:デモクラシーの宗教的基盤
『民主主義の本質』などの著作で知られるA.D. リンゼイはオックスフォード大学副総長,ベイリオル・カレッジ学長をつとめたが,本書はオックスフォードにおける講話を集めたもので,リンゼイの政治哲学の根本にあるものが示されている.現代社会への鋭い問いかけがある. -
社会科学
Inactivity, Health and Aging: Proceeding of the 4th Symposium on Inactivity
“Not only lying in bed but also inactivity is bad for health.” The inactive life style is a danger to health. The meaning of this fact increases its importance along with graying of the population. Some physiological features of aging are attributable to inactivity and the mechanism would be explored by the bed rest study on young volunteers. This book is edited from the proceedings of participants to the 4th symposium on Inactivity. Many findings draw much on our former series of studies in 1997 and 1998 that were already published elsewhere. It is a great pleasure that this volume could have added much to the former attainments. -
哲学・思想
ニコラウス・クザーヌス
15 世紀の最も独創的な思想家,哲学者,神学者ニコラウス・クザーヌスについての著者30 年間におよぶ研究をもとに書き下ろしたもので,クザーヌスの政治社会思想,公会議と教会改革,それに著者の最も力をいれた現代政治思想に対するクザーヌスの貢献を力説ている。(クザーヌス生誕600 年記念出版) -
キリスト教思想
政治神学再考:プロテスタンティズムの課題としての政治神学
「政治神学」の定義は無数にあるが,本書は「宗教と国家との関係」という視点からの「政治神学の類型論」を試みている.いわゆるコンスタンティヌス体制における宗教と国家との関係における政治神学をタイプAとし,それに対してアングロサクソン世界に展開したプロテスタンティズムの政治神学をタイプBとして,後者のコンテクストで日本における「宗教と国家との 関係」の考察を試みている. -
キリスト教思想
パウル・ティリッヒ研究2
ティリッヒの大著『組織神学』の1年間にわたる共同研究の総まとめとして8名の研究者が書き下ろした論文をまとめたもの。またティリッヒの高弟,L . ギルキー博士の論文をも収録. -
日本のキリスト教
近代日本キリスト者の信仰と倫理
近代日本のキリスト教に関する研究の主要な関心は,これまで主として「近代化」という国家的課題の中で,キリスト教が果たしてきた開明的役割を明らかにすることであり,政治・社会との関わりに重点がおかれてきた.本書では,これまでの研究を踏まえつつ,近代日本における代表的キリスト者である,植村正久,内村鑑三,新渡戸稲造,三谷隆正,賀川豊彦を取り上げ,かれらの信仰を内在的に理解し,その信仰と倫理の実像を描く. -
外国歴史
デモクラシーにおける討論の生誕:ピューリタン革命におけるパトニー討論
ピューリタン革命の最中の1647 年10 月28 日から3日間,国王を逮捕した革命軍が今後の方針を討議するためにパトニーで総評議会を開催した.議長はオリヴァ・クロムウェルがつとめ,新しい政治体制を主張するレヴェラーズと激しい議論を進めた.A.D. リンゼイは,ここに近代デモクラシー思想の源泉があったとする.本書は,ウドハウスの編集によるテキスト「パトニー討論」の翻訳に訳者注記と解説を付し,この討論の政治思想史における意義を解明する. -
外国歴史
クロムウェルとイギリス革命
ピューリタン革命の立役者,オリヴァ・クロムウェルはデモクラシー思想の点でも,政治指導者という意味からも重要な人物であるが,その本格的研究が立ち遅れている.本書では,序章「クロムウェル研究史」,第1部「クロムウェルの宗教」,第2部「クロムウェルと政治」,第3部「クロムウェルと国際関係」という多角的な視点からクロムウェルの全体像を構築す る.またクロムウェル研究に益する詳細なクロムウェル研究関連文献を付している. -
哲学・思想
宗教の未来
現代アメリカ思想において大きな影響を与えたパウル・ティリッヒの現代における宗教の意義を論じた論文集. -
社会科学
オフィス業務改革
日本のオフィス業務の改革・改善は政治経済レベルの改革である情報公開や規制緩和と並んで緊急の課題である.本書は,オフィスという場における業務の現状と改革・改善の必要性を示し,さらにBPR(BusinessProcess Reengineering)を進める方法を解説したものである.とくに業務改革を進める突破口として話題になっている活動基準原価計算,活動基準管理を解説し,オフィス業務の効率化への適用を具体的に提示している.