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日本のキリスト教
日本プロテスタント史の諸相
日本プロテスタント史研究会員による書き下し論文集.ヴェリタス叢書主の祈り : キリスト入門
著者が牧会する滝野川教会で行った「主の祈り」講解説教.また,東京神学大学での講演「祈りについて」,敗戦を契機に著者自身キリスト者になってゆく心の旅「キリストへの道」を付す.祈りという最も宗教的な行為に神学的考察を加え,一般に考えられている〈祈り〉とは全く異なるキリスト教の祈りの独自性を明確に指し示す.社会科学日本社会政策の源流:社会問題のパイオニアたち
明治・大正初期の社会問題や社会政策の啓蒙家・運動家たちの各人の思想と活動をつぶさに追い,日本の社会政策形成の先駆者たちの姿を生き生きと描く.日本のキリスト教神道学者・折口信夫とキリスト教
折口信夫はユニークな神道学者であった。日本の伝統的宗教である神道を、太平洋戦争敗戦後、キリスト教をモデルとして大胆な構造改革を試みたのである。本書はこの折口信夫の「戦後神道論」を軸に、日本とキリスト教の関りを論じる。 第一部 折口信夫の思想構造とその性格 国学者としての折口信夫/折口信夫の神観――まれびと論/第二部 折口信夫の戦後神道論とキリスト教 ほか。(平成6年度文科省科研費交付図書)キリスト教思想歴史としての啓示
神の啓示を客観的な歴史的事実の中に見ようとする「歴史の神学」の立場を明確にした論争の書.啓示を超歴史的なものと理解する立場(バルトを含む)と実存論的にとらえる立場(ブルトマン)に対して,創造から終末にいたるまでの普遍的な歴史過程全体が啓示の場所であるとし,啓示は神が「直接的に自己を顕示する」ものではなく,歴史過程において「間接的に自己を啓示する」と主張する.社会科学アジアの問いかけと日本:あなたはどこにいるか
著しい経済成長をとげる東アジア,東南アジアの国々の政治・経済情勢を分析,その成長の背 後にある社会的矛盾の増大を報告し,日本の果たすべき役割と責任を明らかにする.社会科学社会改革への道五十年
日本の社会政策を原理的に検証し,キリスト教倫理に裏付けられた新しい社会策理論を打ち立てた著者の研究と活動をたどる.哲学・思想光の子と闇の子 : デモクラシーの批判と擁護
アメリカの政治倫理学者,R. ニーバーの主著の一つである本書は,デモクラシーという,現代世界において,再考を求められている思想原理を批判し,擁護する.権力が対立し,政治と経済が相剋する現実にあって,正義と自由を確立するためには,いかなる指導原理が存在するのか.人間の悪の問題の把握において深い洞察を欠いているマルクス主義,デモクラシー思想の楽観主義を批判し,キリスト教思想に基づくデモクラシー原理の正当性を弁護する.社会科学国家と法の比較研究:違憲審査制と基本的人権の考察
近代デモクラシーの基盤にある違憲審査制と,近代人権概念の根幹にある「信教の自由」の欧米各国における成立過程を歴史的にたどり,日本の明治憲法と日本国憲法を比較考察する.キリスト教思想ラインホールド・ニーバーの歴史神学:ニーバー神学の形成背景・諸相・特質の研究
神学者,社会活動家,政治哲学者,倫理学者,歴史哲学者,文明批評家等々幅広い活動を展開した R. ニーバーの神学思想を解明する気鋭の書き下し.ニーバー神学形成の背景(青年期のニーバーを育んだ教会とその神学的土壌,デトロイトでの牧会,ユニオン神学大学への赴任),ニーバー神学の教義的諸相(中期のニーバーの思想を丹念に追い,神話・象徴・啓示,人間, 終末論,キリストなど),ニーバー神学の特質の三部からなる. (平成5年度文部省科研費交付図書)キリスト教思想キリスト教社会倫理
原著 Ethik und Ekklesiologie 第1部 の部分訳 ドイツの神学者W. パネンベルクが論ずるキリスト教社会倫理学.倫理的規範がゆらぐ現代の倫理的危機状況を認識しながら,法,倫理の基礎づけの基本的問題から,政治権力,平和,人類統一など,現実的諸問題までを,神学を基盤に論じている.投稿のページ送り