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<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズ
スピリチュアルな存在として : 人間観・価値観の問い直し
シリーズ最終巻。ケアの実践に先立って、スピリチュアリティの観点から人間観・価値観を問い直す一冊。 〈スピリチュアルケアを学ぶ〉シリーズが立ってきた基盤は、単なる理論的探究ではありません。「いのち」の場での苦難の中で生きる人間を常に意識してきました。学問のための研究ではなく、悩める人や病床で苦しむ人と共に生きるための研究を目指すものです。 傷ついた「いのち」を癒やし、「いのち」の本来のあり方を回復し、「いのち」を輝かせるためにスピリチュアルケアがいかに貢献するか、という問題を扱っています。<A Theology of Japan>シリーズRaising Leaders through Sufferings beyond Walls: Centurial Vision for Post-disaster Japan
Raising Leaders through Suffering beyond Walls reports on the Third Great East Japan Earthquake International Theological Symposium. It features addresses by Fuller Seminary Professor Juan Martínez and by David Boan and George Kalantzis of Wheaton University, along with reflections from leaders of Catholic, mainline, and evangelical churches in Japan. The book also discusses the Christian Forum for Reconciliation in Northeast Asia, held in Nagasaki in 2015. Part Iには第3回東日本大震災国際神学シンポジウム「苦難を通し、壁を越えて、次の世代へ」におけるフラー神学大学院のホァン・マルティネス、ホィートン大学のデーヴィッド・ボーァン、ジョージ・カランティスの講演、パネリストの発題、分科会報告等を所収。 Part IIにはデューク大学神学部和解センター「北東アジアキリスト者和解フォーラム」主催の国際シンポジウム「北東アジアにおける和解と平和のための祈り」(2015.4, 長崎原爆資料館)をめぐるエッセイを所収。教育・芸術・文学ヘルスプロモーション : 健康科学
これまでの健康教育が、人を対象として、知識・態度・行動・ライフスタイルの変容を目的としていたのに対し、「ヘルスプロモーション」は人を取り巻く環境への働きかけをも目標とする。健康に役立つさまざまな行動や、生活状態を改善するための教育や環境改善などへの支援も重要である。本書はこの理念に基づき、生涯にわたって必要とされる、健康科学の基礎知識をまとめている。 心身をとりまく状況や保健・環境政策を知って、自身と未来の家族・社会のための健康を考えるための一冊。<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズスピリチュアルケアの心 : いのちを育む力・委ねる力
ヴォーリズ記念病院ホスピス長の細井順氏による「いのちを育むホスピスケア――死にゆく人に生かされて」、栄光病院理事長・名誉ホスピス長の下稲葉康之氏による「死に対峙している魂の苦悩にどのように応えるか――ホスピスの現場から」、埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科教授大西秀樹氏による「がん医療の現場からみた心の問題」の3講演とケア実践者のアイデンティティとビジョンに関わる伊藤高章、窪寺俊之両氏の論文を所収。 ホスピスケアにおいてケアする者とされる者、その両者を支える力について学ぶ。社会科学安全という幻想 : エイズ騒動から学ぶ
なぜ日本の血友病患者にエイズ感染が広がり、そのことについての誤った責任追及が行われたのか。 エイズ政策の意思決定にかかわり、日本社会の危うさと病理を実感し続けてきた当事者が30年越しに綴る、悲劇を繰り返さないための政策提言。 前書きなど あれだけの悲劇を経験したのだから、私としては、日本においてもいつか問題の全容について客観的にリビューが行われることを期待していた。しかし、残念ながら日本ではそれは行われることはなかった。私の命も先が短くなったので、そのきっかけづくりだけでもしたいと思い、本書を書く決心をした。Veritas Books専制と偏狭を永遠に除去するために: 主権者であるあなたへ
権力の前に立って、存在の尊厳のもとに「真に畏れる」心を持つ者にこそ、「畏れる必要のないものを恐れない」心が与えられる。主権者教育の重要性が今こそ認識されるべき時である。 本書は基本的人権、国民主権、地方自治、日本国憲法の意義を語り、真の自由の行使を呼びかける。国際関係、国家と個人、価値、人権、教育、社会形成の各章にまとめられた27の提言(『聖学院大学総合研究所紀要』29~57号巻頭言と講演他より)。臨床死生学研究叢書希望を支える臨床生死観
精神科医石丸昌彦と関根義夫、聖書学者大貫隆による「臨床死生学研究」講演をまとめた3本と、第4巻までの編著者である故平山正実の働きの全体像を明らかにした黒鳥偉作論文、および、「臨床生死観」の必要性とその特徴を考察した窪寺俊之論文を所収。<A Theology of Japan>シリーズReinhold Niebuhr, Christian Realism, and Social Ethics
This book features the keynote speeches by professors Robin W. Lovin of Southern Methodist University, U.S.A. and Sun Bihn Yim of Presbyterian University and Theological Seminary, Korea, with responses by Japanese scholars at the International Symposium on “Reinhold Niebuhr: His Religious, Social, and Political Thought” (June, 1913). It also includes lectures on the relationship between state and religion and Reinhold Niebuhr and Christian realism delivered by Professor Lovin at International Christian University, Tokyo Union Theological Seminary, and Seigakuin University Graduate School. 国際シンポジウム「ラインホールド・ニーバーの宗教・社会・政治思想」の主題講演とレスポンス、および、その他の講演キリスト教概説神を仰ぎ、人に仕う・改訂21世紀版:キリスト教概論
本書はキリスト教とは何かを知ることが、現代文明の中で大学教育を受けるにあたって必須であると確信し、その本質を伝授しようと意図している。大学生がキリスト教の「福音」に出会うことの手助けとなることを目指して、聖書に基づいてまとめられたものである。現代においてキリスト教の福音を知りたいと願う人の入門書。 2013年、学校法人聖学院の使用聖書の『口語訳聖書』から『新共同訳聖書』への変更に伴い、本書中に使用する引用聖句を新共同訳に変更。若干の手直しを加えて『神を仰ぎ、人に仕う・改訂21世紀版』として刊行したもの。社会科学デジタルの際 : 情報と物質が交わる現在地点
徹底的ともいえるデジタルの拡張が続くなかで、社会的な集合性や個人、身体はいかにあるのか。デジタルに捉えられない領域はあるのか。デジタルの幻惑から抜け出すために、本書は、「情報/物質」「集合性/個別性」の軸を交差させ、それらの領分の様相に接近する。<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズ愛に基づくスピリチュアルケア : 意味と関係の再構築を支える
第Ⅰ部には個別の人格による生のいとなみへの深い理解と共助、愛に基づくホスピスケアの諸実践が報告されている。山形謙二「新しい人生の希望――ホスピス医療の現場から」、山崎章郎「ホスピスケアの目指すもの――ケアタウン小平の取り組み」、川越厚「在宅ホスピスケアと医の原点」。 第Ⅱ部には小森英明「スピリチュアリティの架橋可能性をめぐって」、窪寺俊之「スピリチュアルアセスメントとしてのヒストリー法――「信望愛」法の可能性」の2論文を所収。聖学院大学研究叢書近代日本精神史の位相 : キリスト教をめぐる思索と経験
近現代日本の〈思想家〉と目される存在と向き合ってきた著者の関心は一貫して、対象とする思想家の「論理」とともに、その論理を通底する世界――思想家をしてそのような営みをなさしめた、精神の原器とも言うべきもの――に注がれてきた。「思想史」ではなく「精神史」を冠するのは、その実りとして本書があるからである。第一部「新渡戸・内村門下への一視角」では、前田多門、南原繁と坂口安吾、松田智雄を、第二部「キリスト教受容の諸相」では、地方の一小学校教師、波多野精一、氷上英廣、井上良雄を、第三部「『近代の超克』とカトリシズム」では、吉満義彦を論じている。投稿のページ送り