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リンゼイ著作シリーズ
キリスト教諸教会とデモクラシー
近代デモクラシーの思想的起源には,フランス革命と,イギリス革命に求める二つの流れがある.リンゼイは,ピューリタン革命の中に生まれた「集いの意識」「共同思考」また「討論」によってこそ自由な批判が可能となり「公共空間」が形成され,非合理で感覚的な大衆プロパガンダから自由であることが可能となる,と主張する.キリスト教思想歴史と神学 上巻
日本にとどまらず世界の神学,また社会倫理,教育の分野で大きな影響を与えてきている大木英夫教授の喜寿を祝う献呈論文集.大木教授の神学,思想は「正典としての聖書に基づきつつ,社会変動の歴史的動向を洞察しその上で人間と世界,また日本の現実の深層次元に肉薄する衝撃力に富んだ思想である.その内容はエネルギッシュな『政策力』となって展開されるところにその真骨頂がある」(献呈の辞).その影響を直接的に間接的に受けた内外の44 名による論文集である.<A Theology of Japan>シリーズA theology of Japan: Origins and Task in the Age of Globalization
This first volume of the monograph series, A Theology of Japan explores a theology that arose in post-war Japan and moved out to Asia and the rest of the world. It also considers from a theological perspective the sixty years following the end of the war.聖学院大学研究叢書地域に求められる人口減少対策:発生する地域問題と迫られる対応
人口減少は住民という縮んでしまうパイの奪い合いを意味し,自治体の淘汰に繋がりかねない.しかしこの危機感は特に東京都市圏に含まれる自治体の間で芽生えていない.本書は,自治体へのアンケート調査をもとに,「人口減少期に対応する意識と政策」を分析し,人口減少というこれまで自治体が前提としてきた人口増加とはまったく異なるシナリオを提示.キリスト教思想ニーバーとその時代 :ラインホールドニーバーの預言者的役割とその遺産
「預言者的現実主義者」として,アメリカの神学者だけでなく,政治学者また政治家たちに多大な影響を与えたラインホールド・ニーバーの伝記.数多くのニーバーの伝記の中でニーバーの思想の意味をニーバーの生きた時代・社会との関連を明らかにしながら解明する「バランスのとれた伝記」として高く評価されている.写真8頁.教育・芸術・文学私学としてのキリスト教大学:教育の祝福と改革
現代の社会が求める人材の養成のために,大学はどのような教育を実施すべきなのか,大学はどのような機能を果たせるのか.「私立大学」は,この変革の要請にどのように応え,「建学の理念」にたった高等教育を提供できるのか.筆者は本書で,東北学院大学学長として取り組んできた「現代における私立大学としてのキリスト教大学の意義とは何か」という根本問題に答える.キリスト教思想公共神学と経済
宗教の機能を個人の敬虔の問題として矮小化する傾向と宗教をだれにも与えられている真理の問題として拡散させる方向に対して,著者は,キリスト教神学の伝統から,「スチュワードシップ」という概念を展開し,キリスト教信仰は,公的領域に関わり,現代の政治・経済の複雑な課題に対しても,「解釈的で規範的なガイドラインを提供する」ことを論じる.著者は,プリンストン神学大学院教授.聖学院大学研究叢書医療と福祉における市場の役割と限界:イギリスの経験と日本の課題
イデオロギーの対立が消滅して,グローバリゼーションが進行し,あらゆる場面で経済競争が激化している.医療・福祉などの社会保障の分野でも例外ではない.そのサービスの質と平等を確保しつつ,いかにそれらのシステムを効率化していけるかが各国で模索されている.本書は,この重要な主題を論じたものである.社会科学北朝鮮問題をどう解くか:東アジアの平和と民主主義のために
北朝鮮問題は,東アジアに大きな緊張と危機をもたらしている.六カ国協議のゆくえは,また拉致問題は.本書は元大韓民国統一部長官の康仁徳氏と元朝日新聞編集委員の小田川興氏を編者に,伊豆見元・李鍾元・和田春樹など,朝鮮半島問題の専門家各氏による論考を通してこの課題に取り組み,平和的解決の道筋を検討するものである.外国歴史イングランド国民のための第一弁護論および第二弁護論
イングランド革命期に国王チャールズ一世を処刑したイングランド国民に対して,フランスの学者,サルマシウスなど国王派は「王権神授説」を掲げ,非難した.ジョン・ミルトンは「国王といえど,暴君であれば国民に服従の義務がない」ことを主張し,弁護した.本書は,ミルトン研究者によってラテン語文献から翻訳され,また訳注,解説によって,その思想を現代において理解できるよう便宜が図られている.社会科学チャールズ・E・ガルスト:ミカドの国のアメリカ陸軍士官学校卒業生
米国ディサイプルス派の宣教師 C.E. ガルストはウエストポイント(陸軍士官学校)に学び軍人を志すが,キリスト教の宣教師として献身することを決意し1883 年(明治16 年)来日した.東北秋田の地でキリスト教の伝道に携わる一方,社会運動にも乗り出し,土地だけに課税すべきとする土地単税論を説き,単税太郎と称された.本書はガルストの夫人による彼の劇的な生涯の伝記である.外国歴史カルヴァンとカルヴァン主義者たち
宗教改革者カルヴァンの思想はヨーロッパ,イギリスなどにどのような影響を与えたのか.本書は,カルヴァンの影響がカルヴァン主義者たちによって変節されたとする最近のケンドールなどの研究に対してカルヴァンの著作に基づき批判し,カルヴァンの思想のイギリス・ピューリタンへの継承を跡づける.投稿のページ送り