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臨床死生学研究叢書
希望を支える臨床生死観
精神科医石丸昌彦と関根義夫、聖書学者大貫隆による「臨床死生学研究」講演をまとめた3本と、第4巻までの編著者である故平山正実の働きの全体像を明らかにした黒鳥偉作論文、および、「臨床生死観」の必要性とその特徴を考察した窪寺俊之論文を所収。臨床死生学研究叢書臨床現場からみた生と死の諸相
本書は、臨床現場において生ずる医療的問題は勿論のこと、それに付随する日常生活の問題、医療構造に関する事柄、死の不安や悲しみの中にある人々の心理的苦悩や宗教的な問題など、生と死をめぐる諸問題を、多様な職種の専門家が、自らの知識、経験、技術、信念に基づいて、解明しようとする論文を収めている。また、第Ⅲ部に、東日本大震災で教え子を亡くした教員とその教え子の遺族が文通することによって、双方が「グリーフケア」とは何かということを学び合った心の軌跡を描いた論文を所収する。臨床死生学研究叢書死別の悲しみを学ぶ
本書は実際にさまざまな現場で働く人々にとって、「生と死の教育」がなぜ必要なのか、また、その教育をどのように行ったらよいのかといった課題に答えるために編まれたものである。第Ⅲ部「大学における死生学教育の展開」には、日本や英米の死生学の歴史や定義、臨床死生学の位置づけ、死生学を教える対象と内容、範囲などが記されている。「生と死の教育」という学問の基本的枠組みを知ることができる。臨床死生学研究叢書死別の悲しみから立ち直るために
愛する家族や友人を病気や事故で失った人々がその悲しみをどのように受け止め,悲しみから立ち直ることができるのか.医師として看護師として,また精神科医として死別の悲しみに寄り添う方々が,臨床の場で,考察を深め,死別の悲しみから立ち直るための,多様で個性ある「グリーフワーク(悲嘆の作業)」の道筋を語る.臨床死生学研究叢書死別の悲しみに寄り添う
子どもや愛する家族を失った悲しみ,事故や戦争で家族を亡くした悲嘆にどのように関わり,悲しみからの回復へ寄り添うケアが可能なのか.さまざまなケーススタディを通して,遺族に向き合う従事者に求められるグリーフケアの本質を論ずる.著者たちは精神科医,末期医療に関わる看護士たちであり,日本人の死生観をめぐる死生学叢書の第一巻.