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<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズ
スピリチュアルケア研究:基礎の構築から実践へ
聖学院大学総合研究所スピリチュアルケア研究室は臨床現場から浮かび上がるテーマを学問にする努力を積み重ねてきた。この論文集は、日常のケア現場で直面する課題に解答を見つけ出そうとした試みである。<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズスピリチュアルな存在として : 人間観・価値観の問い直し
シリーズ最終巻。ケアの実践に先立って、スピリチュアリティの観点から人間観・価値観を問い直す一冊。 〈スピリチュアルケアを学ぶ〉シリーズが立ってきた基盤は、単なる理論的探究ではありません。「いのち」の場での苦難の中で生きる人間を常に意識してきました。学問のための研究ではなく、悩める人や病床で苦しむ人と共に生きるための研究を目指すものです。 傷ついた「いのち」を癒やし、「いのち」の本来のあり方を回復し、「いのち」を輝かせるためにスピリチュアルケアがいかに貢献するか、という問題を扱っています。<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズスピリチュアルケアの心 : いのちを育む力・委ねる力
ヴォーリズ記念病院ホスピス長の細井順氏による「いのちを育むホスピスケア――死にゆく人に生かされて」、栄光病院理事長・名誉ホスピス長の下稲葉康之氏による「死に対峙している魂の苦悩にどのように応えるか――ホスピスの現場から」、埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科教授大西秀樹氏による「がん医療の現場からみた心の問題」の3講演とケア実践者のアイデンティティとビジョンに関わる伊藤高章、窪寺俊之両氏の論文を所収。 ホスピスケアにおいてケアする者とされる者、その両者を支える力について学ぶ。<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズ愛に基づくスピリチュアルケア : 意味と関係の再構築を支える
第Ⅰ部には個別の人格による生のいとなみへの深い理解と共助、愛に基づくホスピスケアの諸実践が報告されている。山形謙二「新しい人生の希望――ホスピス医療の現場から」、山崎章郎「ホスピスケアの目指すもの――ケアタウン小平の取り組み」、川越厚「在宅ホスピスケアと医の原点」。 第Ⅱ部には小森英明「スピリチュアリティの架橋可能性をめぐって」、窪寺俊之「スピリチュアルアセスメントとしてのヒストリー法――「信望愛」法の可能性」の2論文を所収。<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズスピリチュアルケアの実現に向けて :「第18回日本臨床死生学会大会」の取り組み
本書は2012年11月23日・24日に開催された「第18回日本臨床死生学会大会」(大会テーマ「スピリチュアルケアの実現に向けて――理論・実践・制度」)における4つのシンポジウムの内容をまとめたもの。収録された論稿は、スピリチュアルケアにかかわる多職種の方々によって、人生の危機にある人への温かいケアの実現に向かって知恵を出し合い、明日の臨床に役立つスピリチュアルケアが構築されること願って書かれている。<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズスピリチュアルコミュニケーション : 生きる希望と尊厳を支える
本書の副題「生きる希望と尊厳を支える」は、スピリチュアルケアの臨床現場での大きな課題です。第Ⅰ部の3論文は、聖学院大学総合研究所主催の講演をもとにまとめられたものです。林章敏「スピリチュアルコミュニケーション」では、臨床現場を視野に入れた具体的コミュニケーションの問題が、清水哲郎「希望・尊厳・スピリチュアル」では、希望と尊厳を支える基本となる人間のとらえ方が、西平直「無心とスピリチュアリティ」では、スピリチュアルケアを実践するための基本的姿勢(ゼロポイント)がわかりやすくまとめられています。第Ⅱ部に窪寺俊之「スピリチュアルケアと自殺念慮者へのケア」、中井珠恵「医療および看護学のスピリチュアルアセスメントの特徴と問題点」を所収。<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズスピリチュアルペインに向き合う : こころの安寧を求めて
スピリチュアルケアは「魂へのケア」とも言い換えられるように、心の深みにある不安や畏れ、「私の人生の目的は何か」、「私の負った苦しみの意味は何か」といった思いに苦しむ方々へのケアである。本書には日本的視点からスピリチュアルケアの本質に迫ったカール・ベッカー氏の「医療が癒やせない病」、また、亀田総合病院の西野洋氏が自身のスピリチュアルペインに向き合う体験をもとに医療の本質を述べた「一臨床医のナラティブ」が収録されている。私たちが気づかなかった自分自身の根底にあるスピリチュアルなものを見いだすきっかけを与える内容となっている。<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズ癒やしを求める魂の渇き : スピリチュアリティとは何か
終末期医療の中で、医学的に癒やすことのできないスピリチュアルペインが問題となっている。スピリチュアルという、精神世界、死後の世界への関心など幅広い概念の中から、スピリチュアルの意味を探り、終末期におけるスピリチュアルケアの対象とする世界を描き出す。人生を意味深く生きるためのスピリチュアルケアの入門シリーズ「スピリチュアルケアを学ぶ」の第一冊である。