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<福祉の役わり・福祉のこころ>シリーズ
与えあうかかわりをめざして
福祉に関心を持ち、福祉を実現する制度、人々を支えるための福祉の技術を学ぶことはとても大切なことです。しかし、福祉の根本にあるのは、福祉にかかわる「人間」のことではないでしょうか。本書は「人間にとって」の福祉とは何かという根本問題を、きわめて私たちに身近な事柄として紹介しています。 阿部志郎氏は、横須賀基督教社会館会長として、長谷川匡俊氏は、淑徳大学で宗教と福祉のかかわりを教育する立場から、濱野一郎氏は、横浜寿町での福祉センターの現場から「福祉とは何か」を語りかけています。キリスト教思想神学と文学 : 言語を機軸にした相関性
本書はテレンス・R・ライト(Terence R. Wright)の主著『神学と文学』(Theology and Literature, 1988)の全訳である。人間の経験の中にある言語によって,人間の経験を超えた神を語りうるのか? この神学的アポリアに文学評論の立場から取り組む.物語の神学,隠喩的神学,劇の神学を俎上に載せ,聖書の言語がこれらの文学的表現を通して豊かに神を語りうることを明らかにする.キリスト教思想現代に生きる教会の使命
ヴォルフハルト・パネンベルクの倫理学と教会論からなる論文集Ethik und Ekklesiologie. Gesammelte Aufsätze, Göttingen 1977の後半Ⅱ.Beiträge zur Ekklesiologie の訳である。前半部は1992年、同じく聖学院大学出版会から刊行された『キリスト教社会倫理』である。パネンベルク神学の観点から「教会の意味」について、その「使徒性や普公性」、また今日緊急な問題になっている「聖餐の理解」について、教えるところが多い。本書はまたパネンベルクの「エキュメニズム」論を提示している点でも重大である。キリスト教概説自由に生きる愛を生きる:若い人たちに贈る小説教集
混迷する現代の中でいかに生きるべきか見失っている人々に、聖書から「自由に生きること」「愛を生きること」のメッセージを解き明かし、語りかける。とくに自信を喪失している若い人々に、賜物を与えられていることに気づき、賜物を感謝して他の人々と共に生きることの意味をやさしく語る。キリスト教概説愛に生きた証人たち :聖書に学ぶ
「愛は多様な人間関係の中に生きて働く生命である.この愛という活動的な生命を理解するためには単なる心理学的な説明や学問的な解説では何ら役に立たないと言わねばならない.そこで生命を証する『証言』が果たす重要な役割が認められよう.事実,聖書はこのような愛に生きた証人たちによって満たされている」(序文より).旧約聖書,新約聖書から愛に生きた人々の生き様を語る.教育・芸術・文学美しいメロディーによるやさしいオルガン曲集 : 初級から中級へ
ピアノからオルガンに移行しやすいよう,やさしくても音楽的にしっかりと構成され,美しく演奏できるように意図された曲集.礼拝や結婚式などあらゆる機会に.社会科学公共政策と人間 : 社会保障制度の準市場改革
イギリスでは1980年から90年代に社会保障政策に大きな転機が訪れた.「政策立案者の『動機(motivation)』,つまり何が公的セクターで働く人々の動機となっているかについての信念と,『エージェンシー(agency)』,つまり個人,特に福祉国家の受益者が独立的に,あるいは自主的に行動できる能力についての信念に変化が生じたのである.そして,これらの変化は,特に行政サービスや福祉国家全体をどう構築すべきかについての見方を,深い転換へと導いた」(まえがきより)臨床死生学研究叢書死別の悲しみに寄り添う
子どもや愛する家族を失った悲しみ,事故や戦争で家族を亡くした悲嘆にどのように関わり,悲しみからの回復へ寄り添うケアが可能なのか.さまざまなケーススタディを通して,遺族に向き合う従事者に求められるグリーフケアの本質を論ずる.著者たちは精神科医,末期医療に関わる看護士たちであり,日本人の死生観をめぐる死生学叢書の第一巻.<福祉の役わり・福祉のこころ>シリーズ福祉の役わり・福祉のこころ
横須賀基督教社会館元館長・神奈川県立保健福祉大学前学長、阿部志郎氏の講演「福祉の役わり・福祉のこころ」と対談「福祉の現場と専門性をめぐって」を収録。福祉の理論や技術が発展する中で,ひとりの人間を大切にするという福祉の原点が見失われている.著者はやさしい語り口の中で,いま福祉が何をなさなければならないかを厳しく問いかける.社会科学多層的ヨーロッパ統合と法
本書は,政治,経済,法の各分野を横断する総合的な観点から,ヨーロッパ統合の過去と現在を重層的に見直すことによって,現在のEU をできるだけ客観的に認識し,これを基礎にしてEU 法の現在を解明する.特に「欧州憲法条約」の意義など,正しい現実を認識し,歴史的・比較的方法によってEU 法を客観的に認識し,日本の対EU 政策の方向づけについて論じる.社会科学自由と家族の法的基礎
現代の社会で大きな課題に直面している結婚,デモクラシー,また教会と国家の分離などに,憲法学,法律学の立場から考察を加え,現代の諸問題に新しい視角から新しい局面を浮かび上がらせる.著者はエモリー大学法学部教授であり,同大学の「宗教と法」研究所長として数多くの研究活動を進めており,また著書を発表している気鋭の法学者である.聖学院大学研究叢書アメリカにおける神の国
本書は,アメリカの社会学者,倫理学者,また神学者として知られる著者が,アメリカにおいて「神の国」という思想がどのように展開したかを歴史的に論じた古典である.1937 年の出版であるが,アメリカとは何かを神学的に解明しており,現代のアメリカのキリスト教,アメリカ社会を理解するうえで欠くことのできない書物である.投稿のページ送り