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聖学院大学研究叢書
とはずがたりの表現と心:「問ふにつらさ」から「問はず語り」へ
『とはずがたり』は1938 年に発見され,埋もれた古典として話題になった文献であるが,それ以降,研究者によって地道な注釈研究がなされてきた.本書は,それらの成果を踏まえながら,作品の背景である宮廷貴族の生活を解明し,主題となっているさまざまな人間関係の中で苦悩する著者の生き方を現代に甦らせている.キリスト教概説キリスト教信仰概説
日本のプロテスタント・キリスト教の中で,最も多数をしめる日本基督教団の「信仰告白」を解説することによって,プロテスタント・キリスト教信仰がどのようなものであるか,その概要を示す.また「聖書と宗教改革」「ルターの聖書の読み方」を収録する.哲学・思想ハルナックとトレルチ
ドイツの第二帝国の時期(1870 年から1918 年)は,急激な社会変化とそれに続く政治的,社会的,文化的対立によって特徴付けられる.この時期における神学も大きな変革を余儀なくされた.この時代に歴史的変動と取り組み神学的主題としたハルナック,トレルチなどの神学者を論じ,激動の時代のドイツの思想状況を明らかにする.キリスト教概説神を仰ぎ、人に仕う・21世紀版:キリスト教概論
「本書は大学においてはじめてキリスト教に触れ,それを学ぶ人に,『キリスト教とは何か』を的確に伝達しようとしています.キリスト教とは何かを知ることが,現代文明の中で大学教育を受けるにあたって必須であると確信し,その本質を伝授しようと意図している」(はじめに).大学生がキリスト教の「福音」に出会うことの手助けとなることを目指して,聖書に基づいてまとめられたものである.現代においてキリスト教の福音を知りたいと願う人の入門書.(第3版2刷)外国歴史イングランド・ピューリタニズム研究
イギリスに起こり,アメリカへと展開したピューリタニズムは明治期から日本の文学・思想に多大な影響を与えてきているが,一方でまちがった理解によりゆがんだピューリタニズム像も描かれてきた.本書は,ピューリタンたちの生み出した第一次資料にあたって歴史資料に則ったピューリタン像を描くとともに,ピューリタニズムを世界史的動向の中で捉え,歴史を変革し,形成する普遍的原理としてのピューリタニズムを評価しなおすものである.キリスト教思想「ヨハネの手紙一」の研究:聖書本文の帰納的研究
新約聖書「ヨハネの手紙一」は小さな書簡であるが,キリスト教信仰の根幹に関わる思想を表明しているものとして長く重要な文書とされてきた.著者はこの書簡が書かれた背景,表現の特徴などから,論敵の主張に対するヨハネの反論などを詳細に論じ,読者であるヨハネ共同体がその時代において重要な使信として受けとめたかを明らかにする.キリスト教思想ピューリタン:近代化の精神構造
著者は,近代の成立をルネッサンスと宗教改革に求め,非宗教化と捉える俗説を排し,近代の起源を,「教会と国家の分離」「人間の個人化」「契約社会への移行」という構造変化に見出す.その構造変化の担い手としてのピューリタンたちの運動の思想史を描く.名著『ピューリタン』の改訂新著.<A Theology of Japan>シリーズHistory of Japan and Christianity
The history of Japan has been indirectly or directly influenced by Christianity more than may be apparent, as this volume so ably shows. The understanding presented here is indispensable for any theological inquiry into Japan, or”Theology of Japan”キリスト教思想歴史と神学 下巻
本書は,大木教授の影響の広がりとその影響の強さが物語られているだけでなく,ここには領域を越えた対話を生み出すひとつの思想空間が形成されていることが提示されている.内容は,第Ⅰ部 組織神学とその周辺,第Ⅱ部 聖書神学,第Ⅲ部 歴史と神学,第Ⅳ部 社会と思想,第Ⅴ部 文学と神学,の五部構成.執筆陣の専門分野は,神学にとどまらず,文学,政治学,法学,経済史,など多彩である.教育・芸術・文学キリスト教学校の形成とチャレンジ : 教育の神学 第三集
21世紀を迎え,大学だけでなく学校制度そのものの変革が求められている.日本の教育界においてキリスト教学校は歴史的にどのような使命を持ち,キリスト教に基づくどのような教育を実現していくのか.このような問題意識から研究会を継続している「学校伝道研究会」は,その成果を論文集としてまとめ,本書は第三集になる.現代の国家,社会の中でキリスト教学校の使命と幼児教育から高等教育にいたるまでのキリスト教育の実践に焦点をあてる.<A Theology of Japan>シリーズChurch and State in Japan Since World War II
The symposiasts included Noriyoshi Tamaru(Professor Emeritus, Tokyo University)from Japan, F. W. Graf(Professor, Munich University)from Germany, and W. J. Everett(Professor Emeritus, Andover-Newton Theological Seminary)from the United States. This issue includes all of their presented papers as well as the responses to them.社会科学シカゴ:大都市政治の臨床的観察
『政治権力』などの著作で知られる,アメリカ現代政治学の始祖,メリアムによる都市行政論の古典.急激に膨張する大都市の成長過程に,どのような政治機構,政治活動,人間組織が現れてくるのか,政治権力がどのようにして誕生してくるのかを詳細に描く.メリアム自身の市議会議員経験6年を含む28 年のシカゴ在住の体験をもとに書かれたもので,メリアム政治学の原形とみなされる書.投稿のページ送り